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現実に右往左往しながら、ときどき動画を作る人の記録。

固定概念の話

最近考えたこと。

キャラクターである彼女たちにしろ、ノベマスでの話の展開にしろ、ニコマスと言うものが今までの時間の中で何となく醸成してきた定型というか、固定概念らしきものがないとは、個人的には思えない。型に頼るのは楽だし、安心感も強い。制作者側の意図したイメージと視聴者側で感じるイメージの齟齬も少ないしね。

でも、それはあくまでニコマスに浸かり、ニコマスの文法をいつの間にか自然に自己に組み込んでしまった段階の人たちの間での話。

極端な話、「上級者向け」と言われそうなジェットPのPV作品にしたって、アイマスを全然知らなくとも、ちょっと知っているくらいでも、あるいはどっぷりはまっていても、その各段階において感じるものはあるはずだし、また段階が進むほど失ってしまったり、気がつけば霞んでしまいやすいものもあると私は思う。

例えば、制作者の皆さん。ニコマスを見始めたときのワクワク感、初めて作品を作ったときのドキドキ感、忘れていませんか?取り戻せないものと、あきらめていませんか?

もしそうだと思うなら、懐古とか郷愁に流されている暇はありませんよ。あなたの作品を待っているほど熱烈なファンは、もしかしたら少ないかもしれない。いないかもしれない。だけれども、あなたの作品が組み込まれたニコマスに今ワクワクしながら入ってこようとする人がいるかもしれない。「どうしよう、作ろうかな」と考えてドキドキしている人がいるかもしれない。

そんな人たちに、「ニコマスってこんなに自由だよ」と言えるのは今作っている人たちです。言葉ではなく、作品で言えるのは。

だから、固定概念なんて捨ててしまってもいいんじゃないかな。
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