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現実に右往左往しながら、ときどき動画を作る人の記録。

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情報量の話

今日の朝、目覚まし時計の電池が切れていたため、私は一限の講義に出られなかった。寝坊が原因で講義に出られなかったのは、覚えている限りではおよそ5年ぶりくらいのことだったが、そこでふと情報量のことを思い出した。

情報量とは、ある出来事(事象)がどのくらい起こりにくいかを表すもので、その出来事が与えるインパクトを考えるうえで参考になる指標である。これは次式で定義される。

事象Xに対する情報量
I(X) = -log P(X)
【注1】:P(X)は事象Xが発生する確率。0~1の値をとる(0ならばXは絶対起きない、1ならば必ず起こる)
【注2】:logの底を2としたときは、I(X)の単位はビット(bit)
【注3】:情報量と呼ばれるものには、他に平均情報量というものもあるがここでは省く

この式の値は、P(X)の値が0に近づくほど急速に増加する。つまり、「起きにくい」出来事ほど、その情報量は多くなる。

ニコマスに例えてみよう。先日のdbdbPの記事(興味深いエントリなのでぜひ読んでほしい)に関連するが、現在のニコマスで、視聴者にとって背景の合成やダンスのシンクロそれ単体の情報量は少なくなってきている。すでに定着した手段・演出の与えるインパクトは小さい(yotaPのように次元が違うほど秀逸なダンスシンクロは別として)。

こうした状況で、制作者であるPたちは何を目指すか。ここで私は、「意外性」を狙うことをすすめる。それは今まで(ほとんど)誰も見たことがない、手を出したことがないものを探して試してみるということである。ある分野の、分野とまでいかないときは演出の「先駆者」になろう。それは"期待を超える"一つの方法になる。

ただし、これは作っている本人が一種の義務感でやってはいけない。「作りたいものを作る」「やりたいようにやる」という立場を無理に崩すことは、精神衛生上よろしくないので全くおすすめしない。あくまで、「作りたいもの」の中にある「新しいもの」に挑戦してみませんか、というお誘いなのである。

こんな風に偉そうに言う私が、それを一向にできていないのは恥ずかしい限りであるが、もっともっと楽しいニコマスライフを送っていくにあたって、投げっぱなしにならぬよう、自分に向けての宣言という意味も込めて書いてみた。そして書いてみて思ったことは、相変わらず、私は長文が苦手である。
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