dbdbPと朗読Pがお酒を飲みながらお話したよ お話してみた 2010年01月17日 1月17日の夜に、dbdbPと夕食に出かけたときに二人でちょこっとお話したことのまとめ。本当はもっと話したかったのだけれど、高速バスの発車時間が迫っていたので、レスター伯Pの時よりは短めです。 --- dbdbPマイリスト: <a href="http://www.nicovideo.jp/mylist/11107611">【ニコニコ動画】</a> 朗読Pマイリスト: <a href="http://www.nicovideo.jp/mylist/10643779">【ニコニコ動画】</a> --- [アンケートについて] 朗読P:なぜアンケート(関連記事)をやろうと思ったの? <a href="http://www.nicovideo.jp/watch/sm9404919">【ニコニコ動画】【告知】ニコマスライフについてのアンケート【受付終了】</a> dbdbP:考察記事を何件か年を越してから書いていて、あくまで僕の直感なんだけど、ニコマスを僕が肌で感じられる範囲にいる人たちっていうのは、大部分がニコマスPかいわゆる生廃な人たち、ヘビーな見る専がほとんどだよなーという気がして、そういう実感がある上で、「最近ニコマスの再生数が落ちてきている」という話題は、別に動画の評価が下がったわけではなくて、単純に見ていないからじゃないのかなーと。動画の質が落ちているわけじゃなくて、僕が動画を見ていない、また僕の周りにいるPもなんだか見れていないという人たちがいる。これは「再生数が伸びていないのはみんなが見ていないんじゃないかという気がする」クラスタの現象だけなのか、それとももっとそれ以外の場所でも似たようなことが起きているのか。それを偏りはあるけど確かめようと思ったのよね。 まあ、例えば週マスでも、「週マス見なくなった」という人がいるけど、一万再生の動画が全然出なくなったわけじゃないから、じゃあその一万再生回したのは誰?再生数は動画を見た人数とイコールではないけど、まさか再生数全部がPかというとそこまで多くはないだろうと。それでニコマスP一覧のリストを見ると、名義で見れば7000個くらいはある。けれど全員現役で見ているわけはないから、じゃあ今見ている人たちの実際は?というのを知るためにね 朗読P:かなりの反響がありました dbdbP:ねー。ただアンケートって言っても、統計学的な精度だと、偏りがあるからまず正確ではない。でも、「偏り」っていったところで対象をどこまで広げるの?というとそれも難しいよね。ニコ動のアカウントがあれば、ニコマス動画をもしかしたら見るかもしれない、視聴者になるかもしれないという可能性まで見るのなら、それこそ運営からランダムに選んでもらった方がいいわけだしね。そういう懸念はどうしてもあった。Pだけになるんじゃないか、とね。でもそれはそれでニコマスPの傾向がわかるだけだし、ネガティブな言い訳を並べ立てて何もしないよりは、何かやってそれからその結果について悩みながら考えればいいんじゃないのかなって 朗読P:よくやるなあw 結果についてはどうますか? dbdbP:「PV」にチェックを入れない、つまりPV自体にそれほど強い興味を抱いていない人が15%いたんだよね。それが意外だった。どんなものが流行っても、自分の感覚としてはPVはニコマスMADの花形だし、廃れるわけはないと思っていたからね。今も廃れたわけじゃないけど、でも今10人に1人以上はすでにそういう人がいるということが興味深い 朗読P:知人・友人数の二極化もすごいよね dbdbP:10人以下の層と50人以上の層でねw あと50人以上の層はぱっと見た印象として、動画をTwitterやIRC経由で見ている。逆に10人以下の層はタグ検索やみてれぅから。他には、僕は月50本見ていないことを「少ない」と思っていたけど、結果見るとこれ6割の人がその帯域(11~50本)なんだよね。一日3本見てない。それも意外だった 朗読P:Twitterとかある意味目に触れやすい場所には恐ろしい数を見る人がいるからw そのあたりから影響を受けて、いつの間にか基準値が引き上げられていたのかもね dbdbP:見ている本数に関してだけど、一日3本というのは今までの僕の感覚からすれば「ライトユーザー」。でも僕から近しいはずのところからこのアンケートに答えていったにも関わらずそうなったことからして、僕の想像以上に見られていないのかなーと。案外僕は普通なのかもしれないw 朗読P:時系列順の結果は見られるの? dbdbP:見られるよ。最初の100人と最後の100人を比べてみるのも面白いと思う。最初の100人のニコマスP比率はきっとすごく高いw 朗読P:本格的な統計分析はやる予定ある? dbdbP:うーん、Twitterで誰かが言ってたんだけど重回帰分析とか?複数の要因から別の要素の傾向を分析するようなもので、例えば「ニコマスPかつ非プレミアム会員は、ノベマスPである可能性が高い」とか。ただ僕はOfficeを持っていないから、いろいろやろうとすると別の人に応援を頼むかも --- [合作してみて考えた。PVな人、ノベマスな人] 朗読P:じゃあ次はちょっと合作について。0901の合作が上がったんだけど、思いのほか伸びて驚いたなあ <a href="http://www.nicovideo.jp/watch/sm9395204">【ニコニコ動画】アイドルたちのガチバトル!-JanPro FINAL PHASE-</a> dbdbP:ごめん、実はまだ見ていないw 朗読P:ちょwwおまwww dbdbP:リストには入れてるんだけどねw 朗読P:後で見てね!w そういえば、今回の0901の合作は、当初PVを制作可能なPの不足が問題になって。合作って言うと、オールスターとはちょっと違うけど、それぞれのアイドルについてPV作ってメドレーにして「合作です!」って言って許されるタイプもあるけど、0901ではそれができなかった。だからアイドルたちにミニゲームで勝負してもらって、勝った方だけ、ごほいびでPVを作ってもらえることにしたんだ。そうすればPVは半分ですむ。ただ、ノベルパートがこういっちゃ失礼だけど、自分の想像していたものよりかなり面白かったから、今では良いバランスだったのかなとは思う。0811もやってましたよね、合作 dbdbP:0811はメンバーが個性的過ぎるからなあw 案自体は早く出ていたんだけど、誰かが引っ張らないと始まらない。それでなかなかリーダーが出現しないまま9月ごろになって、そこから僕が一応取りまとめ役になって、「どうしたら合作の体裁が整うか」と考えた結果、高木社長がプロデュースするという形にした、と。そうすれば何かあっても高木社長のせいにできる。ひどいけどw それであとは「もうみんな好きにやれよw 中継動画でつなげるから」と 朗読P:なるほどねw ところで、Pの作品傾向の比率で見れば、もうその頃より前から新規デビューPのノベマス系増加とPV系減少は言われていたね dbdbP:それは前から言われていることだけど、ある意味でその頃からニコマスのコミュニティ自体が十分に安定して、「そのコミュニティに入りたい」という魅力でデビューを促す流れはあったと思う。ただ、「七夕革命でPV系で求められるような敷居っていうか技術的な障壁みたいなものは高いし、でも内輪に入るにはどうしたらいいんだ」という層を吸収する形でノベマスがばっと出てきたと。2009年はもっとその傾向が強かったんじゃない? 朗読P:私の感覚としてはその通りだと思う。「ノベマスの年」なんて言った人もいたしね dbdbP:09年で「PVといえばこの人」なPは減った気はする。でも全然動画見てない僕が言えた義理じゃないねw 朗読P:最近は本当に気になるものしかクリックしないのに、「とりあえずマイリスト」に入れた後、ずいぶん時間が経ってからしか見ていない私も言えた義理じゃないねw dbdbP:ホントだよw でも見ていないのに「伸びてないねー」とか言っちゃうんだもんね --- [ニコマスの"社会性"] 朗読P:しばらく前にニコマスの社会性というか、MADなんだから何か違和感を感じるんだもんげ、的な記事(関連記事)書いてたよね dbdbP:「お前ら馴れ合いはやめろよ」という暴力的な表現で怒っているわけではないし、また仲のいい人とコミュニケーションを取るのが悪いというわけでもないんだけど、アイマスMADという著作権的にはグレーどころか完全にアウトな場所にいるのに、お天道様の下で安泰なコミュニティが存在するのが当たり前だと思うのはどうしても馴染めないのね。だから今すぐ解散しろってことでもないけど。ニコマスはこんなにメジャーだけど、アングラなんだよーというのは自覚すべきじゃないかなあって。地盤が磐石だと思うのはちょっと違って、僕には砂上の楼閣のような気がする 朗読P:私はドラえもんの映画で「のび太と雲の王国」を思い出すなあ。密猟者たちがドラえもんたちの王国を乗っ取ったときに、"雲もどしガス"の大砲で天上人のエネルギー州を砲撃するのね。エネルギー州には彼らの消費するエネルギーのかなりの部分をまかなう巨大な発電プラントがあるんだけど、それがたった大砲一発であっさり全部壊れてパーになっちゃう。ニコマスも似たような感じじゃないかなーって。ただバンナムがそのボタンを押さないだけで、見ていないわけはないのよね。私は、その「視線」みたいなものを忘れちゃうのは怖い dbdbP:昔は、名も知れぬ制作者だったものにP名という固有名詞がついたことで、その人に名誉や評価が帰属する構造が生まれたのかもね。その構造が定着して以降、作品そのものが目的というよりはそこから相続される自身の評価の方を目的にしてしまう構造が広がっているような感じはする 朗読P:コミケとかの同人誌界隈でも似たような議論はあったのかなあ、昔。ある作品の二次創作の同人誌を作った、サークルや制作者に作品からの評価が譲与されることへ違和感を覚えるといった意見は dbdbP:どうだろうねえ。あったのかもしれないね。ただそういう構造があっても、彼らがダメな人というわけじゃなくて、今までのMADとは本質的に違う文化であること。そういうものなんだよ、ということは指摘しておきたい。一種の多様性かもね --- [思えば遠くへきたもんだ] 朗読P:それにしても、もうデビューから一年経っちゃったんだよなあ dbdbP:ニコマスって御三家に数えられているけど、二次創作ってアイマスだけなんだよね。他はボカロは素材だし一次創作の場。東方は二次創作っちゃあそうだけど、原作者認可の上だからかなり自由にやってる。かたやニコマスはゲームのMAD、二次創作なのにそこに入ってる。僕は今まで、あるものの二次創作がここまで続いたのは見たことない 朗読P:アニメMADなんか、放送終わればぐっと少なくなるからね dbdbP:いろんな二次創作がブームとして去っていったのは見てきたけれど、ここまで続くと何も残らずになくなるなんてことにはたぶんならないと思う。倒れるとしても前のめりに倒れるような。そうすると、ニコマスは二次創作の未知の領域に入っていこうとしているんだろうなあと。草の根的な、例えばTo HeartのMADが今でも人気があるというかそんなレベルではなくて、かつてのような熱狂的なものではないとしても、特定の文脈をもってあり続ける特異な事例だと感じる。だから、終わり方も特異なものなんじゃないかってね。希望も含んでいるんだろうけど、そう思う PR