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現実に右往左往しながら、ときどき動画を作る人の記録。

Liner Note-jt03(sm19650678)

昨年の暮れ、雪歩の誕生祭に次の動画を上げました。



伊織、真に続き、私が構成を行ったものでは3作目、偉大な先駆者である淫の蘭Pからの通算では5作目となる情熱大陸×im@sシリーズです。誕生祭の勢いもあってか、今まで以上に多くの方々に視聴していただいたようで、構成を担当したものとしては感無量です。

さて、ここで改めて情熱大陸×im@sシリーズの経緯について長々と述べるのも、なんだか野暮な感じがしますので、ここではシンプルにナレーションのシナリオそのものを丸々載せてみようかと思います。音量バランスの関係上「PVが入っているところでよく聞き取れないナレーションがあった」という方は、そのシーンではこんなことを言っていたんだよ、という補足資料として眺めていただければよいかと思います。

では、以下がシナリオ&構成メモです。実際に書いたものをそのまま転記しています。ナレーションの継ぎ目、皆さんわかったでしょうか?


<Opening_yukiho.avi>
共通部分:「情熱大陸×新垣結衣」OP図形展開をトレース
衣装:ホーリーナイトドレス
曲:神様のBirthday
直筆サイン:公式サイト(無印)よりベクタ化後透過png
提供音声:[D]Yukiho_Sponsor_Announce_2-pass.wav
※提供音声はBGM抑制処理後のものを使用

-----ここから本編-----

※本編中、主語等の差し替えが必要な場合は「wav/共通」フォルダから、声音・韻の適切なものを選択して使用すること

[20061013]
(Y00)
初めて会ったのは1年半前
(受賞を記念してのサイン会場だった→CUT)
(作家角田光代さんは→CUT)(彼女は)とても恐縮しながら僕の名刺を受け取った
「すいません、私名刺無いんです。すいません、頂戴します。すいません」
(僕より1つ年下なだけ→CUT)
緊張しすぎのように見えた
けれどオドオドしていると言うわけではない
ちゃんと目を見ながら話をする

-----シーン切替-----

【ランクF ある日の風景1】
【字幕】「予習中ですか」
雪歩「はい、また新しい仕事に向けて、新譜のおさらいとか、やってるんです」
【字幕】「さすがに熱心ですね」
雪歩「あ、いえその、熱心というか……とにかく、きちんとやらなくっちゃですから、ね?」
【字幕】「ところで、萩原さんはどういったきっかけでこの仕事を?」
雪歩「それはその……実は、友達が勝手に書類を書いて、応募しちゃって……」
 「あ、だけど、オーディションは、私ひとりで、受けたんですよ」
 「うーん、でも、なんでだろう?ちょっと自分でも不思議で」
【字幕】「不思議、とは」
雪歩「目立ったり人から注目されるの、私、正直……苦手だったから」

<選択肢→CUT>

【字幕】「今では、だんだんとアイドルが板についてきているように見えますよ」
雪歩「あっ、そ、そうですかっ!?」
【字幕】「それにオーディションを受けたのですから、心のどこかでは何かを変えたい、と思っていたのではないでしょうか」
雪歩「えっ、は、はい!たぶん、きっと……そうですっ」
 「その、私、結構人見知りとか、しちゃうほうですけど……」
 「でもこれから、だんだん自信持ってやっていければいいなぁ、なんて、思って」
 「ステージで堂々、自分がアピールできるように、なれたらなぁ、って……」
【字幕】「素敵な目標ですね。応援しています」
雪歩「ありがとうございます。これからも精一杯やりますので、よろしくお願いしますね!」

-----シーン切替-----

[20060908]
【ここから未使用】
(Y01)
人生に大きな変化が生まれる時には必ずこうした「きっかけ」があります。
それは旅先で見かけた美しい風景だったり、映画の中の何気ないセリフだったり、ラジオで流れてきたはやり歌の一節だったり。
人それぞれ、時間にするとほんの一瞬でしょうか。
気持ちの中に突然『青信号』が点ったかのように人生の歯車がギアを入れ直して前へと進み始める瞬間です。
【ここまで未使用】
(Y02)
この彼女、それまであまり自信がなく、不安でもあったようです。

[20060908]+[20070126]+[20061020]+[20070413]
(Y03)
それでも、
(Y04)
そんな彼女が、
(Y05)
もし可能性があるのなら、一度試してみたい、と思ったのは、
(Y06)
何故なんでしょう。

[20060414]
(Y07)
――このエネルギーの源っていったい何なんでしょう。

-----シーン切替-----

【ランクD ライブ鑑賞(勉強)】

【字幕】「オールディーズバンドですか。聴くとは意外でしたが良いですね」
雪歩「私、好きなんです!お母さんも、こういう音楽、好きで、よく聴いてて」
 「シンプルなリズムで……ゆったりした雰囲気とか……いいですよねぇ」
 「そのうち、ああいう曲をやってみるのもいいかな……なんて」
 「どうですか、面白いと思いませんかっ」

<選択肢→CUT>

【字幕】「それもまた魅力的かもしれませんね」
雪歩「でしょう?」
【字幕】「もし実現したら、そのときは聴きに行きます」
雪歩「はい、是非。お願いしますねっ」
【字幕】「それにしても萩原さんのお母さんは、なかなかいいご趣味ですね」
雪歩「はい!お父さんと知り合うきっかけも、実はオールディーズバンドだったり……」
【字幕】「そうだったんですか」
雪歩「昔、お父さんが元バンドマンで、お母さんがライブのお客さんで、それで」
【字幕】「ご両親揃って、音楽が好きなんですね」
雪歩「いえ……今はお父さんは、音楽やらないです。CDも聴かないし、歌番組も普段は見なくて」
 「ギターも、私が生まれたあとくらいから、弾かなくなってしまったそうです……」

<選択肢→CUT>

【字幕】「そうでしたか。それはちょっと残念です」
雪歩「そうですね、お母さんも残念そうで……」
 「あっ、でも、ギターはいまでも大事にしまってあるんです」
 「お父さんが昔使ってたギター……また弾く気になってくれたときのためにって、お母さんが」
 「私も……お父さんのギター、一度、聴いてみたいな……」
 「いつか、私の歌と一緒に、弾いてくれたらなあって、思ってるんです」

[20060120]+[20090626]
(Y08)
言葉や行動の端々に、
深い思い入れが覗き、
(Y09)
屈託のない笑顔で語る(村上さんの→CUT)目には力強い輝きが溢れていました。

【ここから未使用】
[20060414]
(Y10)
人の魅力を身の回りの誰かに語る時、人はとても饒舌になります。
温かくなります。
そして聞いているほうまで気持ちが柔らかくなって嬉しくなります。
「好きな人の魅力を語る喜び」というのは大人になるにつれて覚えていく喜びではなく、人が人としてあらかじめ持っている何か本能的な喜びなのかもしれません。
【ここまで未使用】

-----CM入り-----

<CM1-1>
【公式】
THE IDOLM@STER シンデレラガールズ

<CM1-2>
アイドルマスター 「アイドルですいません。」
FRISKP
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14992568

-----CM明け-----

【字幕】:#彼女の日記より

※BGM付加
アイマス 雪歩 kosmos,cosmos ローズピアノアレンジとか
k-zo さん
http://www.nicovideo.jp/watch/sm9183363

[20070608]
(Y11_additional)
きっと10歳のころだったのだ。
あのころ、(言語化はできないけれど→CUT)ずっと考え続けていたのだと思う。
自分は、自分以外の他者とどう折り合いをつければいいのか。
自分は、他者たちの中でどんな位置づけにあり、その場所はどうすれば必要とされ、どうすれば保障されるのか。
そんなこんなをひとり孤独に、さびしいけれどさびしいと口に出してはいけないのだと勝手に決心し、自意識過剰に闘っていたのだ。

[20080411]
(Y11)
今すぐではなくても、目に見えなくても、
何かにチャレンジしたい、でもいったい何をすればいいんだろう。
帰り道の表参道の交差点で、立ち止まってはみたけれど、そう簡単に答えは出ないかもしれない。
熱意と行動力、そして何より倒れてもまた立ち上がって歩み続ける強さを私は持てるのかもわからない。
でも、これだけは言える。

【ここから未使用】
[20080502]
私が今までいたところは、さやのなかの世界みたいだったのではないか。
やわらかく、あたたかく、安全で、いつもだれかがともにいて、うとうととまどろんでいるような世界。
■これから、家族の愛情とは異なる種類の愛を私は知ることになるだろう。ひとりの帰り道よりもずっと深い孤独を私は知ることになるだろう。今まで拭いてきた涙より、もっと塩っ辛い涙を流すようになるだろう。そういうことすべて、この私自身でぜんぶ受け止めていくのだ。
そんなことを考えていると、不思議と、帰り道に不安を感じていた自分を笑い飛ばしたいような、剛胆な気分になった。
【ここまで未使用】

[20090102]
(Y12)
(泣け。→CUT)笑え。叫べ。走れ。
そうだ、もう、それらを自分に許したっていいのだ。
今まで笑わなかったぶん、(泣かなかったぶん、→CUT)叫ばなかったぶん、走らなかったぶん、精一杯やっていいのだ。

-----シーン切替-----

【PVパート-A1】
アイドルマスター 雪歩 ALRIGHT* 【ダブルゆきぽデュエット版】
さとP
http://www.nicovideo.jp/watch/sm15617597

(Y13)
(プロデューサーは)([20071116]次のように語ってくださいました。)

(Y14)
(彼女は)
[20070511]
逃げ道を作らずに何かに真っ正面から向かうのが怖くて。
失敗したら、自分が向いてなかったらっていうことを考えて挑戦することが出来ないんです。
[20070824]
(Y15)
と言っていました。

[20070511]
(Y16)
自分のやりたいことはハッキリしているのに、それ相応の努力もして幾らかの自信だってあるはずなのに弱気の虫が頭をもたげてしまう。
ともすれば失敗の言い訳のきく安易な選択肢を選んでしまったり―。
好きなことやりたいことに思いっきりチャレンジしてるんだろうかと考えてみた時に不安を感じた、ということのようです。

[20061117]
(Y17_vo)
その不安、よく分かります。
僕だって、今でもそうです。

[20070427]
(Y19)
プロデューサーがこんなことを言うと身も蓋もありませんが
どれだけ長い間
(Y20)
(取材を重ねても→[20070824]彼女の+[20070629]傍らで過ごす+[20070126]ことが出来る+[20070629]としても)
(取材対象→彼女)という人間を完璧に理解するなんて出来ません。
そんなことが出来ると思っていたら大間違いというか傲慢でしょう。
せいぜいほんの少しだけ分かる、あるいは分かったような気がするだけです。

[20060707]
(Y21)
けれど、よくよく考えてみれば、(私たちと→CUT)同じような感覚もまた、幾らだってあるはずです。
読んでいる本、聴いている音楽、使っている道具。
それらすべてが(私たちの感覚と→CUT)かけ離れている訳ではないでしょう。
むしろ、その多くは同じような気がします。
人間、不思議なもので、たった一つでも共通点を持っていると、今の今まで何か特別な存在だった人でさえ、急に親しく、近く感じられるようです。

[20060127](M36)+[20070824](M37)+[20060127](M38)
そしてそんな瞬間にめぐりあったとき、
(彼らが→彼女が)ふと見せた表情――たとえば、本番を前にした緊張の面持ちだったり、ひと仕事を終えたあとの会心の笑みだったり、思いがけず流された涙だったり――がときに何よりも雄弁な答えになるのです。

【BGM付きのため未使用】
[20060324]
と、カッコいいこと言いましたけど、
でも、本当にそう思います。そう思いませんか?
【BGM付きのため未使用】

-----PV切替-----

【PVパートA-2】
アイドルマスター 雪歩 何度も言えるよ 【From MASTER ARTIST2 07】
さとP
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13301498

[20070105]
(Y22)
クレームつけられたりで、ふがいなくて泣いた日もありましたけど、どうにかなるもんです。
なんとかうまくいくもんです。

[20080111]
(Y23)
叱られながらも、褒められる――何だか子供のしつけのようですが、いつも、こんな感じなのです。
批判の嵐だけが吹き荒れることもありませんし、賞賛の拍手だけが聞こえてくるということもありません。

【ここから未使用】
[20080516]
いざ蓋を開けてみると、
インスピレーションだったり、自分自身への問いかけの機会だったり。
その話は、いつもどこかで、(アイドル)の真髄とつながっていました。
[20090529]
それは、何かを成し遂げた人たちと比べると、小さなことかもしれないですけど…。
でも、僕にはそれがすごく必要なことなんです。
【ここまで未使用】

[20091204]
(Y24)
だからこそ、そこから頂いたものを、(できるだけ多くの視聴者に、→CUT)最高の形で提供することが、特等席を与えられた者の義務であり、そこにこそ自分の存在価値があると思うんです。

[20080425]
(Y25)
朗らかで良く通る柔らかい声で、
[20081128]
(Y26)
(彼が→CUT)(子ども会での→CUT)([20080229]これまでの)経験を一つ一つゆっくりと、たとえ苦労話でも楽しそうに話し始めると、([20060602]お二人とも)何とも言えず頼もしく映ります。

[20090327]
(Y27)
それだけ鮮やかで強い経験だった証拠、と言えるのかもしれません。

[20071221]
(Y28)
表面には出てこないそのドラマがあるからこそ、
[20071116]
(Y29)
インタビューの最後に、
[20090227]
(Y30)
(最後に→CUT)嬉しそうに笑った笑顔は、厳しさの向こうにあるほんとうの楽しさに溢れていました。

-----CM入り-----

<CM2-1>
【公式】
THE IDOLM@STER Shiny Festa グルーヴィーチューン

<CM2-2>
アイドルマスターを知らないオトコなんて。
しゅがP
http://www.nicovideo.jp/watch/sm16965466

-----CM明け-----

【字幕】
アイドルとして着実に成長していく彼女――

しかしこれまで共に歩んできたプロデューサーは
この番組が放送される頃、彼女のもとを離れることが
決まっている。

それに対する想いを、そしてフェアな決意を、
彼女は取材終了間際に完成した一本の
ミュージックビデオの中で示してくれていた。

今年で結成10周年を迎えたロックバンドとの
コラボレーション。

タイトルは――

【PVパートB】
アイドルマスター2 re:changes
シラカワP
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14082595

-----シーン切替-----

【ED】
BGM:Etupirka_4_Ending.wav
※スタッフロール、最後に制作・著作表示

(G4Uから厳選した画像を使用する→没)
【採用】:「First Step」ゲーム内回想PV

[20090911]
(Y31)
(彼女は、)歌にすることで、ただの言葉であるよりも何倍も多くの思いが伝わることを(彼は→CUT)知っている。

[20090814]
(Y32)
仕事を正直に「怖い」と語る時にも、そこに潜む未来への可能性に誇りと意義を感じ、喜びを見出しているようだ。

[20091218]
(Y33)
困難の一つひとつに動揺してはいられない。
その宿命を、(岩佐さんは→CUT)静かな覚悟とともに受け容れている。

[20091106]
(Y34)
ただただ無心に、自身の心臓の音と心の声を聞きながら、
[20090904]
(Y35)
胸の内で問う。答える声はしないが、問い続ける。

-----To be continued AND Happy Birthday YUKIHO!-----

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