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現実に右往左往しながら、ときどき動画を作る人の記録。

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Liner Note-jt01(sm12114092)

新しいの、できました。



いつか作りたかったんですよね、この動画。
まずは形にできたことを素直に喜びたいと思います。

以下、制作経緯など。

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淫の蘭Pの作品、特に「情熱大陸×如月千早」は私にとって特別な位置にある作品です。そしてそれは、私がニコマスPになろうと思った根っこの部分に深く関わっています。
そのあたりの話は、以前にふぃるPとの対談記事にて書いていますので、その記事の中盤以降を読んでいただければ、知ることができるかと思います。

たぶん、あの動画がなかったら私は今でも一人の視聴者のままだったでしょう。ただ時折、視聴者のままでいた方がよかったかもしれないと思うこともないわけではありません。視聴者であったときには素直に感動したり、「すごいなあ」と言えたりしたはずの作品も、どこか批評家めいた目で見てしまったり、「どうすれば作れるのか」と考えてしまったり、気にしないとは言いつつもやはりどこかで数字を気にしてしまったり。そして、そんな自分が嫌になったり。

どこに分かれ道があったのか。それは片方に進んでからはじめて見えてくることもありますが、でも、それでも私は今選択した道が満足できるものであると、この頃ようやく納得できるようになりました。


さて、2009年1月のPデビュー以降、窪田さんのナレーションを使った物語として私は

春香


千早


あずさ





美希


亜美・真美


雪歩


の話を作ってきました(イラストを描いてもらった柏城Pには、毎度毎度だいぶ無茶な注文してました。ごめんw)。

その経験の積み重ね、その集大成が今回の「情熱大陸×水瀬伊織」だと個人的には思っています。

ここで、知ってる人は知っている、知らない人は知らなくてもいい制作上の自分ルール。

「前の作品で使ったナレーションは、以降に制作する作品では使わない」

今回もまた、性懲りも無く守ってみました。また今回の場合、リスペクトの対象である「情熱大陸×如月千早」と「情熱大陸×天海春香」で使われた音声も使っていません。我ながら頑固で融通のきかないやつだなあ、と思ったりもするのですが、やっぱり一人一人を語る言葉はそれぞれ違うものであった方がいいだろうという考えのもと、あえてその不自由を楽しんで作っています。

ただし。

情熱大陸×水瀬伊織での 「労働や職業ではなく、生き方として選んだ道に は終わりがない」 という部分は、情熱大陸×如月千早で使われた、「職業としてこの道を選んだわけではなく、生き方として選んだのだ」 という台詞ととてもよく似ています。気づかれた方もいらっしゃるかもしれません。

この部分は、元となったポッドキャストの回を聞くと、前者のナレーションが後者の直後に出てきます。内容的には重なってしまいますが、一歩だけ前へ進む思いを込めて使わせてもらいました。そしてこの台詞、私から淫の蘭Pへのメッセージでもあります。

ニコマスPは労働や職業じゃありませんし、また生き方なんて大それたものでもありません。ただ、誰かがすごいものを作って、そのすごさを受け止める人たちがいて、またそこから何かを始める人がいるなら、私たちが今見ている夢は続いていくんですよ、きっと。


なお、ふと気になって作業日数を確かめてみると、今回の動画は8月31日に制作を始め、9月6日にはMMDライブ動画以外の部分が完成していました。ということで、実質の制作期間としてはちょうど一週間ですね。この間は本当にこの動画のことだけを考えて過ごしていたように思います。作り始める前はもっと時間がかかるものと思っていたのですが、人間本気になって取り組めば、自分でも信じられないくらいのエネルギーを一つのことに注ぎ込めるのだと感じました。

そういった意味で、私も動画の中の彼女ほどではありませんが、ちょっぴり成長できたのかもしれません。
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