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現実に右往左往しながら、ときどき動画を作る人の記録。

Liner Note-mv08(sm9381248)~mv11(sm10877014)

4~5月にぽこぽこ上げたものについて、ちょっと振り返ってみる。

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mv08(sm9381248)



タイトルは一発ネタ。
i am robot and proudのアルバム「The Electricity In Your House Wants To Sing」の中で特にまったりした感じの「good sleep」を使いました。

背景は、持っているデジカメに微速度撮影(一定間隔で長時間自動的に撮影する)機能があったので、実験もかねて。コントラスト上げ+輪郭検出で油絵っぽくなった見た目がお気に入り。

この次のやつにも続く話なのですが、「音を鳴らす」のではなく「歌を歌う」という行為はすごく人格的・人間的な面を持っている気がします。なので、動画内のメカ千早のように、ロボットも歌唱を繰り返し経験するごとにだんだん人間くさくなっていくようなことがあっても面白いんじゃないかと思います。

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mv09(sm10711934)



「歌」という漢字を分解したときに出てくる、「可」と「欠」という漢字。その起源として、「可」は人が何かを祈るときに出す声だとか、あるいは祈りで神器・祭器を叩く様子、また「欠」には体をかがめる・折り曲げる様子から生まれたものだそうです。

ということで、昔は歌うことが神様への祈りに直結していた時代もあったわけですが、じゃあアイマスの世界の中で、その「歌」に強く自身の価値や誇りを見出そうとする千早は、歌っているときどんなことを祈ったり願ったりするのでしょうね。また別に何かの宗教を信仰しているわけではなくても、すごく苦しいとき神様のようなものに願いたくなったことって、誰にも結構経験があるのでは。

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mv10(sm10864348)



「Le Bleu」とはうってかわって、歌モノ中心のアルバムである「Justin King and the Apologies」からの一曲。歌詞はけっこう青臭く、若者の視点で恋人・仲間・友人・夢など「まぶしく思えるもの」からの別れを表現しているような感じです。

サビでは、「大丈夫だよ、なんとかやってくさ」と言っていますが、そのセリフの末尾に「だけど(but)」がついているので、去りゆくものにまだ後ろ髪を引かれているような思いを残しつつも、虚勢をはっている印象を受けます。

で、この曲は男性歌手の歌ですが、今このPVの中で歌っていることにしているのは雪歩です。ナファランPの動画ですでにわあわあ議論されたことだと思いますが、「さよなら」を言っちゃうのって結局最終的には僕たちの側なのかなあ、と。ゲームのシリーズが提供終了・稼動終了するとかそういう出来事も含めて。

そのときに、彼女たちが「大丈夫だよ、なんとかやってくよ」と別れの言葉を笑顔で言うのなら、その表情の下ではこんなふうに悩むことがあるのかもしれません。

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mv11(sm10877014)



Telefon Tel Avivのアルバムで、この曲が入ったCD(題名はそのまま「Fahrenheit Fair Enough」)がずっと欲しかったのですが、先日新品の在庫を通常価格で入手するという幸運に恵まれたので、一つ作ってみました。

曲は、凍りつくような旋律が印象的なエレクトロニカの傑作ですが、カラーでこの長さを作りきれるほどの根性がないのでほぼモノクロームで。

でも、こんなすごい曲を作った彼らTelefon Tel Avivのメンバー、Charles Cooperは2009年1月22日に亡くなりました。自殺ではないとのことですが、睡眠薬とアルコールを誤って混合摂取したことが死因となった可能性があるようです。これに対する追悼、そしてもう一つオクラ山ため蔵Pが自主削除した「COLORS」への追慕も込めてみました。
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