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現実に右往左往しながら、ときどき動画を作る人の記録。

Liner Note-mv02(sm8614455)



ニコマスPもすなるPVといふものを、われもしてみむとてするなり。

と考えて、気がついたらこんなものができました。なんか予想より反響があってちょっとびっくりしたのですよ。

中身については以下格納。
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「こんなものにしよう」というねらいは、だいたい以下の通り。

制作コンセプト:
1. 公共広告機構(AC)のCMっぽく作る
2.NIC@_M@STERな動画にする
3. アイマス、ニコマスにどっぷりはまっている人ほどいろいろ気づくものにする(自分を含む)

コメントでも気づいた方がいましたが、ということで選択したダンスは「THE IDOLM@STER」です。誰の持ち歌でもなく、「THE IDOLM@STER」という作品そのものに属する曲。この無色な歌を、歌わずに踊る素材を使って作ってみようと考えました。キャラクターが春香なのは、単に私が最も好きなキャラクターだからという理由で、他意はありません。

そして、この動画は主に「Meo Blodnasir」という動画へのリスペクトでもあります。あの動画が、白い光の中で彼女たちが目を開けていく、目覚めていく「始まり」を体現するのなら、私は黒い暗がりの中で緩やかに訪れる「終わり」を表してみたいと。Xに入る日付、空欄に入る数字。今ではないいつかに立ったとき、私は「さよなら」と言うのか。



なお、「Glim」には字幕で入れた言葉より、私がもっと悩んだことを込めた場所があります。最後の一歩手前、春香が手を振っているカット。ここは逆再生です。逆再生になっているので、手を振り終わった後はフェードアウトでなく、春香はステージに立ったままです。いつの日か、アイマスと私の間に距離ができたのならば、それはアイマスが私から遠ざかったのではなく、私がアイマスから遠ざかるのだろうと。春香をあのディスクの中に、筐体の中に置いて、私が離れていく。私は、それがたまらないほど切なく、悲しいのです。

だからこそ今は、せめて今だけは近くで見つめていたいと思うのです。

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蛇足的に一点だけ追加。

「Glim」を投稿しておいてなんですが、私は刹那的享楽主義者の面が強いので、あの動画の見た目はともかく、メッセージはむしろ大いに否定してもらいたいと考えていたりします。タグの「まだだ、まだ終わらんよ!」やコメントの「まだXに値を代入する気はないな」など、それら一つ一つが今アイマスを好きでいる人たちの、「好き」という心を感じる確かな結晶だと信じて。
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