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現実に右往左往しながら、ときどき動画を作る人の記録。

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蒼い鳥について何か話せと言われたような気がしたので

期待にこたえちゃうよ☆
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蒼い鳥。如月千早の持ち歌であり、アイマスの他の曲と比べると、その歌詞やメロディーには痛々しいまでの悲壮が凝縮されている。この歌詞―M@STER VERSIONではなくゲーム中でのバージョン―について、少しずつ区切りながらその情景を想像し、考えてみようと思う。

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泣くことなら たやすいけれど
悲しみには 流されない

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悲しみを涙で流そうとしても、それは悲しみをぬぐい去るための涙か、それとも、悲しみに引き寄せられて泣かされた涙なのか。頬を伝う温かさは同じでも、心を強くするのは片方だけだ。

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恋したこと
その別れさえ
選んだのは
自分だから

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あなたとの恋と別れ。始めると決めたのも、終わらせると決めたのも、あなたじゃない。

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群れを離れた鳥のように
明日の行き先などしらない

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同じ方向に固まってついていくことは私にはできない。そうするくらいなら、私は自分の道を行く。誰も先を示す人がいないとしても。

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だけど傷ついて
血を流したって
いつも心のまま
ただ羽ばたくよ

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多くの刃が突き刺さって、私は死んでしまうかもしれない。でも今、心を殺して生きながらえることに、何の意味がある?

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蒼い鳥
もし幸せ
近くにあっても
あの空へ
私は飛ぶ
未来を信じて

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モーリス・メーテルリンクの青い鳥は、自分の最も身近なところに幸せがあると悟らせる。それはとても優しくて、あたたかく、柔らかな幸せだ。私にもそのようなものがあったのだろうか。しかし、最後に鳥は空のかなたへと飛んでいってしまう。待っているだけでは、それが帰ってくることはないだろう。だから、私は新しい場所へ、未だ誰も行かなかったところへ行こうとしている。蛮勇?無謀?笑いたければ笑え。

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あなたを忘れない
でもきのうにはかえれない

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あなたのことを、自分の記憶の中から消してしまうようなことはしない。忘れてなんかやらない。だけど、だからといって私が生きる今日は、もうあなたがいた昨日とは違う。

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蒼い鳥
自由と孤独
ふたつの翼で
あの天空へ
私は飛ぶ
遥かな夢へと
この翼もがれては
生きてゆけない私だから

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自由への出発は孤独と隣り合わせになっている。高い壁に囲まれ、普段はその中から出ることができない街の住人が、外の世界に抱くあこがれ。しかし、外の世界は果たして希望に満ちているか?そうであると思っているものは、自分が作り上げた都合の良い幻ではないのか?その恐れを振り払って進むには、孤独であることを受け入れる覚悟がいる。自由と孤独。その両翼がなければ、飛び立つことはできない。

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以降、最後のフレーズ「自由と孤独」という両翼についてもう少し。蒼い鳥の世界に登場する人物は、その二つの翼が飛ぶために必要だと思っている。だがそこで、「その翼では飛ばない」という決意もできると思う。それは恐れからではなく、自ら孤独の翼を引きちぎり、地に立って自分の生きている場所を見通し、生きる時間を探し続けるという選択。孤独でも、ましてや誰かへの依存でもない翼がいつかその背に生えたなら、そのときが真に自由な旅の始まりなのだと思う。
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