Liner Note-mv05(sm9007093)

Heliosの「Coast Off」に惚れたので。

戯言は以下格納。

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dbdbPがまた面白い記事を書いていたものだから、それへのリスペクトも込めて作ってみました。

使ったダンスは「蒼い鳥」。この曲で春香さんだと「（・3・）トブー」とか往々にしてネタ的な扱いを受けていたこともありましたが、彼女が「蒼い鳥を歌う」行為について考えると、そうネタにもできないように思ったので少々。


幸福をもたらすシンボルである蒼い鳥を近くに飼っておけば、飼い主はどんどん幸せになっていきます。あのエンディングで、プロデューサーに「NO」と言われたとき、もしかすると春香はこの鳥を欲しがったかもしれません。

でも約束された確実な幸せ、完成された、予定された幸せは果たして「幸せ」なのか。それは違う。手にしてはいけないのだと、私は思います。

だからこそ作品中では、蒼い鳥という曲を歌いつつも、飛んで行く「自分の蒼い鳥」については、「どこへ行くのですか」と尋ねる構成になっています。

どこへ行くのかは誰にもわからないし、また人は自分がそもそも何者かということすら完全にはわからないまま生涯を終えると思います。ただそれでも、「与えられる蒼い鳥」にすがるのではなくて、一つ一つ小さな喜びを拾い集めて作り出す、「自分にとっての幸せの形」を探し続ける道のりを歩ききったとき、その足跡はおそらく蒼い鳥の輪郭を描いているんじゃないのかなあ。そんな気がします。